――誕生日――自分がこの世に生まれ出た記念すべき日。。。
そして同時に、産んでくれた母親への感謝の日。

 今日は由利の誕生日ではありませんが、先日上京した時にママのお墓参りに行った時に、色んな想い出が蘇って、中でもとりわけ鮮やかに浮かんだ 出来事がありました。
それは由利が小学校の6年生の誕生日のことでした。。。。。

  当時、由利の友達の中で「お誕生会」が流行っていました。いわゆる、ご招待をしてお誕生日を祝う会ですね。それが結構派手で、立派なケーキに、仕出しやさんからとったお料理やお寿司、それに加えて帰りにお返しなるプレゼント付きで、いたれりつくせりの会も多くありました。(考えてみるとすごいね〜!)

  その頃我が家は、そんな会ができるほど裕福ではありませんでしたから子供心に、親にそんな誕生会をやって欲しいとおねだりしてはいけないんだなって感じていました。幸いにも(?)由利の誕生日は8月で夏休み真っ最中で、友達に会う機会もなかったので、そのことに触れずに過ごしていました。

  4年・5年・・友達のお誕生会のお呼ばれしているうちに、やっぱり、「由利ちゃんはやらないの?」って事を言われるようになりました。すっごく悩みましたけど、やっぱり、親には言えませんでしたね。6年になって夏休み前、ママが「由利子、小学校最後のお誕生会だから、あまり豪華にはできないけど、お友達呼んだら?」 。。。。。びっくりしました。「いいの?。。。。。。」半べそかいて聞き返しました。
自営業で、毎晩遅くまで働いているママの姿を見ていた自分は嬉しい気持ちと裏腹に、悪いなぁ。。。って思いましたが、でも、やっぱりそこは子供ですから、嬉 しさが勝って「誰を呼ぼうかな〜」ってワクワクものでしたね。

  当日5人の友達がやってきました。用意された食事は、よそのお宅のような華やかなものではありませんでした。一瞬、心のどこかで「恥ずかしい・・」そんな言葉が浮かんでしまった自分が悲しかった。。。
でも、料理上手のママ。。その時の料理が“ミートボール”なんですよ。あれって、 見た目は色も茶色だし、けっこう地味な感じですよね??でも、食べてみたら。。。 中から鶉の卵や、野菜が出てきて美味しいんです。友達が「きゃ〜おいしい!! こんなの初めて食べた!」ってすっごく喜んでくれていました。他にも何品かあったんですけど、そのミートボールのインパクトが強くって。。
真夏ですからケーキじゃなくて、これも家で作ったゼリーでした。どれもこれも見た目はそりゃ〜仕出しやさんとは違って地味でしたけど、本当に美味しかった。
いっしょにゲームをしたり、エレクトーンを弾いたりして楽しい一日を過ごしまし た。

  そして、最後にビックリしたのが、お返しまで、ママが用意してくれていたんです。 可愛い黒猫の鏡と手作りの袋でした。。なんか、今これを書きながら(打ちながら ?) 涙でちゃってます。。。(T.T)

 その後、大人になっても、友人が「あの時のミートボールおいしかったよねー」なんて覚えていてくれるほどでした。由利もミートボールを作る度にその話しを娘達にしていましたから「おばあちゃんのミートボール作って〜」なんて言うようになりましたよ。(笑)

 誕生日。。。ママに「ありがとう。。」って今でも毎年、言い続けています。 これからも、ずっと、ずっと。


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