成人の日に

 今日は「成人の日」でしたね。残念ながら晴れ着姿の方を肉眼で見ることはできませんでしたが、テレビであちこちの式を放送していましたね。 かれこれ私も数年前に成人式を迎え・・・(^^;;いえいえ、2回目の成人式も終わってますが、やっぱり毎年、この日が来ると、当時の自分の姿を思い出してしまうものですね。

  自分自身がまだ子供だった頃には、成人式の映像を見て、「すごーい綺麗!」「私も振袖着たいなぁ」・・・・・すごく華やいだ大人の人に見えたし、 いざ、自分が成人を迎える頃は「成人式なんか、なんか馬鹿らしいな」とちょっと皮肉れてみたり、それ以後は「二十歳の決意」みたいな一言をインタビューされる人を見ては「なんだぁ〜〜??」「おいおい!」「今の 若いやつは・・」 なんて画面に向かってつぶやくようになっていたかもし れません。一時期、成人式を妨害するのがステイタスみたいな風潮もみられたり、芸能人を呼んで単なるイベントのようになっていたり。。。。

  でも、成人の日はあくまでも「人生の節目」だから、もっと厳かに、意味をしっかりと考えて過ごす日ではないのかなと、この年になって思います。 もちろん、法律上での権利や立場も変わってくるけど、背負うものの大きさが変わるということをしっかりと認識できるようになって欲しいと願いますよね。まぁ、自分もそんな偉そうにいえる大人でもないし、当時の自分がどうだったかと思い出してみたら・・・・・・(^^;; とりあえず、一般的な大人の希望?ですから、サラッと流してください。

 前置きはここまでにして、当時の私の姿をちょこっと振り返ってみたいと思います。
え〜〜〜っと、当時は某大学病院で働いていましたから、そこの職員さん看護婦さん・・など病院関係者の中で20歳のお祝いの式をしていただきました。確か写真には20数名の仲間がいたと記憶しています。みんなそれぞれが、仕事の服装でしたよ。働いているそのままの姿ってなんかいいですよ。それこそ、しっかりと頑張ってる!!って感じでしたからね。そのときの記念品が目覚まし時計で今もなお、私の枕元でしっかりと動いています。

 私は「ひねくれもの」でしたから(笑)晴れ着をきて成人式になんか行くもんか! と、母親には言い続けていましたから、きっと「一人娘なのに・・・」と思っていたのではないかと思います。
当時、我が家の仕事は印刷業でした。両親が二人で細々と営んでいたのですが、コピー機の進出で仕事が思うように入らなくなってきていましたから経済的にも苦しくなっていました。ですから「晴れ着」なんて程遠いものと感じていましたし、素直に親に甘えられるようなかわいい娘でもなかったので「いらない!」 の一点張りでした。(自爆)

  ところが、ある日(まだ二十歳の誕生日前)友人と池袋のデパートでショッピングをしていたときに、目に飛び込んできた「晴れ着」がありました。その前でしばらく身動きもできないほどに、なんだか恋焦がれていたものに出会ったような・・・ それは、藤色の総絞りの着物に銀糸で美しい刺繍があるものでした。ため息まじりに眺めていると、店員さんが試着してみませんかと声をかけてきて(笑) 普段だったら試着とかすっごく面倒に思うタイプだったのに、何故か「はい!」っと返事をしてしまいました。晴れ着の試着ですから時間は結構かかりましたが鏡に写る自分の姿がどんどん変わっていって・・・・なんだか、緊張感と同時にすごくうれしい気持ちが湧き上がってきました。「ママが喜んでくれるかな」って そんな気持ちだったのかな。自分で言うのもなんだけど、本当に似合ったんですよ!!!!!
もちろん、着物だけではなく、帯や小物も必要ですから、とりあえず計算しても らったら、かなりの金額にはなりました。(50万は超えてた)着物の値段や品の良し悪しなんかわかりませんでしたけど、どうしてもそれが欲しくて「買う!」 決心をし(もちろん自分で)ローンの手続きまでしてきちゃいました。未成年でしたので、ローンを組むのには親の承諾がいるということなので、日を改めて行くことにしました。もう、心臓はドキドキでしたね。
家に戻って「ママ、着物買ったよ」とあっけらかんと言ったら「は?」って驚いていましたけど「大丈夫、大丈夫、自分で買うから」ってこれまた可愛げもなく言った記憶があります。「あんたは全く何でも勝手に自分で決めちゃうのね!」 と言ってはいましたが、うっすらと涙ぐんでいた姿を今でも覚えています。

  その後、ママとおばあちゃんと三代揃ってお店に出かけて「選んだ着物」をみてもらうと、大絶賛してくれました。正直ホッとしましたよ〜〜〜〜(^^; その時に、ママが親としてもなにかしたいからと、もう一着普段に着れるような小紋の着物を、祖母が小物類を買ってくれました。 ・・・・・

 とまぁ、成人式の話ではなく「着物購入」の話になってしまいましたが、 私にとっては成人式より、このときの思い出のほうが記憶に残っています。
結局、成人式当日は式典にも参加せずに、勝手に参拝をして家族とお祝いの宴を楽しみました。
でもさぁ〜〜〜あれだけ頑張って着た晴れ着姿にみんなは「七五三?」 「千歳飴かってあげようか?」とか言うんですよ。どーーせ、どーせ(;。;) その後、ローンは21歳まで続きましたしね。

  新年初「お気に入り」が取り留めのない文章でスタートしてしまいましたが 自分が大人になったって思えるときって、それが二十歳とは限らないと思います。 自分の力で歩み始めた、自分の意思で動き始めた、そんなときにきっと自信と誇りをもった「大人の自分」に出会える様な気がします。凛と胸を張って思いやりのある「大人」がたくさん今日スタートできていたらいいなと思います。

  余談になりますが、 その晴れ着は結婚して私は転居を繰り返していたので実家に預けたままだったのですが、山口に戻って半年経ったある日、突然「着物送ったよ」とママから 連絡がありました。そのときも借家だったので「なんで、今送るのよぉ、置くとこないのに」と思いました。一式送られてきた着物は衣装箱3個分・・・ため息。
そしてその2ヵ月後にママは他界してしまいました。きっと、虫の知らせだったのでしょうね。「由利子に着物を渡さないと」って・・・・・・・・(涙)
その着物を2年後の成人式に娘が着てくれるのかしら。

******************************

2003年新しい年ももう、半月が過ぎましたが、みなさんは目標をもっていいス タート を切ることができましたか?なかなか厳しいご時世ではありますが、夢とか希望をもって、せめて、心の中だけでも温かくしていたいものですよね。
今年も、由利ママの勝手な思いを書き綴る「お気に入り」を暇つぶしにでも読んでくださいね。そして、なにか感想なんかありましたら是非、メールを送ってください。 お待ちしています。


お気に入りTOPへ